薄板ものの解析をする時、やっぱりソリッドで解析するのはちょいとつらいものがありますね。
Fusion360などでは、ソリッドのテトラ要素しかないので逆に言えば悩むことはないのですが、板ものをソリッド要素で解析をすると、妥当な挙動や精度を重要視とすると、厚みに合わせたメッシュをすることになり、結果として要素数が非常に大きくなってしまうことです。
シェル要素が用意されている解析ソフトであれば、やはりシェル要素で解析することを考えたくなりますね。特にシェル要素では厚み方向にも積分点を取れるので、積層複合材などの解析にも便利ですね。
ところが、シェル要素で解析しようと思うと、その前段としてソリッドの形状から中立面の抽出がちょいと面倒ですね。
ということで、今回はその中立面の抽出でMSC Apexを試してみました。
とりあえず、適当に、Autodesk Inventorでこんなモデルを作ってみました。
で、これをパラソリッドでエクスポートして、MSC Apexで読み込みました。それがこんな感じ。
その後、詳しい手順は省きますが、この程度の形状であれば、ものの5、6分でこんな感じで中立面の抽出ができました。
便利でした。
で、このままメッシュをはってしまいました。
きれいな長方形のメッシュになっています。
ここまで、ジオメトリのインポートから10分もかかっていないと思います。(測ってないので体感です)
あとは、これをNastranのバルクデータでエクスポートして、Mentatで読み込むとこんな感じです。
あとは、これに材料とか境界条件とかをつけて解析するだけです。便利なツールは使うべきですね。
ではでは